年収700万円では手取りが実際どれくらいあるのか、今回は2019年分の源泉徴収票を元にを紹介します。
以下で記載した2020年版と比較して、今回の2019年版は配偶者控除なし、産休なし、おそらく一番税金が引かれている状態です。
今回の方が、いわゆる通常の状態で、より多くの人が参考になる金額のはずですので、よかったらご覧ください。
属性
2019年時の属性と条件です。
- 年齢:32歳
- 家族構成:妻(共働きのため配偶者控除なし)
- 勤務先:東証一部上場企業
- 勤務地:大阪府
年収と手取り
2019年1月~12月の年収と手取りを紹介します。
- 年収:¥6,946,456
- 所得控除後の金額:¥5,051,810(年収と手取りの差額:¥1,894,646)
- 手取り額:¥5,833,162(年収と手取りの差額:¥1,113,296)
- 手取り率:84.0%
※実際は部活動費や組合費が引かれ、実際の手取り額はもう少し少ないです。
手取りは84%であったため、週5日間働いているとしたら、1日は税金を納めるために働いていると言い換えることができます。
控除を増やすために専業主婦になってもらうなどは本末転倒ですが、稼いだ金額の15%(額では約100万円)を税金で取られるのであれば、合理的に税金を減らす方法を実践することの重要さがよくわかると思います!
合理的な税金対策
サラリーマンは、法人や個人事業主と比べると、合理的に節税をすることが難しいです。
しかしサラリーマンでもできる節税の手段がありますので、ぜひ活用しましょう!
- ふるさと納税
- iDeco
この2つを簡単に説明します。
ふるさと納税
ふるさと納税の仕組みをすごく簡単に説明すると、税金の前払い+手数料2,000円であるため、厳密には前払いすることによる金利分と2,000円を損しているだけで、節税にはなっていません。
ではなぜこれが節税になるかというと、前払いした税金に対し30%程度の価値の「返礼品」が送られてくるからです。
一例をあげると、10,000円を前払いすると、15㎏のお米が送られてきます。
今のお米の価格はだいたい5㎏で1,500円程度なので、4,500円分の現物支給があったことになります。
これがふるさと納税の節税効果です。
ブランド物のお米であれば、価格が高いため量が減り10㎏であったり7㎏であったりします。
もちろん米以外にも、肉、野菜、果物、お酒、家具、家電などなんでもあります。
2019年は私は8万円程ふるさと納税したため、ざっくりと下記の金額分が節税できたと考えることができます。
80,000円×30%‐2,000円=22,000円 |
iDeco
個人型確定拠出年金のことで、簡単にいうと年金積立を自分でやる制度です。
国民年金、厚生年金は強制加入(義務)で、必ずお金を払わないといけませんが、iDecoは自分でやるかどうかを決められます。
メリットは、掛け金に対しては所得税がかからないことです。
具体的にいうと、2019年の私の場合は源泉徴収票の所得が約500万円であったため、所得税率は20%です。
私は毎月2万円を積み立てているため、年間で以下の金額がが節税できています。
20,000円×12か月×20%=48,000円 |
税率は年収によって異なるため、下記の国税庁のHPを参考にして下さい。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm
iDecoにはもっと他にメリットと、当然デメリットもありますが長くなりますのでここでは割愛します。
この二つを実践することにより、実質7万円を節税できたことになります!
年収700万円に対し節税できる額は7万円と少なく感じるかもしれませんが、7万円あれば旅行も行けるし、2年に1回最新機種のスマホに買い替えることができます。
ぜひ実践することをお勧めします!
最後に
年収700万円の場合はだいたい手取りは500万円、手取り率は73%です。
手取り率は年収が上がる程悪化します。
サラリーマンとして生きていくのであれば税金からは逃れられないので、より多くの節税方法を実践し、少しでも自分の財産を守る対策をするべきだと思います。
簡単で良い方法があればまた皆様に共有します。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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